インターネットを通じて世界中の人々と繋がることができるSNS サービス。しかし、そんなSNS でたびたび取り沙汰されるのが「アカウント 乗っ取り」という問題です。近年、知らない間にハッキングされたアカウントが悪用され、知人や家族が詐欺に遭ってしまうなどの被害が増加しているのをご存じですか?今回は、ハッキングや乗っ取りを防ぐために必要な、SNS アカウントを保護する6つの方法をご紹介します。
SNS とは
SNS とは「Social Networking Service(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)」の略称で、会員制のコミュニティサイトのことです。ユーザー同士で交流することができ、プロフィールや写真の公開、電話やメッセージの送受信など、サービスによりさまざまな機能を利用できます。代表的なSNS サービスに、「Facebook」「Twitter」「Instagram」「LINE」などがあります。
SNS アカウント 乗っ取りとは
SNS アカウント 乗っ取りとは、第三者がユーザーのSNSアカウントをハッキングすることです。もし、アカウントが乗っ取られてしまった場合、さまざまな犯罪に悪用される可能性があります。近年、TwitterやLINEを中心にアカウント 乗っ取りが拡大しており、インフルエンサーも標的にされることからSNS の大きな問題となっているのです。
SNS アカウントを保護する6つの方法
それでは、SNS アカウントを守るための対策方法を見ていきましょう。
1. ID・パスワードの使い回しを避ける
ID・パスワードといった個人情報の流出により、アカウント 乗っ取りにつながるケースがあります。理由は、複数のサービスで同じID・パスワードを使い回す人が多いためです。ひとつのサービスから個人情報が流出してしまうと、同じID・パスワードを使用しているSNS アカウントなども被害に遭ってしまうのです。そのため、ID・パスワードを登録する際は使い回さず、サイトごとに変化をつけて設定しましょう。
2. 単純なパスワードにしない
推測されやすい簡単なパスワードに設定するのは避けましょう。なぜなら、不正ログイン被害の代表的な原因は「単純なパスワード」だからです。「1234」「abcd」「password」などの簡単な文字列、あるいは名前や誕生日は容易に推測ができてしまいます。そのため、パスワードはローマ字・数字・記号を混ぜたり、本人と関連のない文字列で設定することを心がけましょう。
3. アプリ連携を安易に許可しない
「アプリ連携」機能の悪用により、アカウント 乗っ取りが起こるケースもあります。なぜなら、連携した偽物アプリによってログイン情報が盗まれてしまうからです。有名アプリなどに擬態した悪質アプリは気付かない可能性があり、知らずに権限を許可するとSNS アカウントに被害が及びます。便利なアプリ連携機能にはリスクが伴うものと理解し、安易な権限の許可は避けましょう。
4. 不審なDM(ダイレクトメッセージ)は返信しない
「DM(ダイレクトメッセージ)」によって、アカウント 乗っ取りが起こるケースもあります。理由は、なりすましアカウントに気付かず個人情報を教えてしまうからです。知人や家族になりすましてID・パスワードを聞き出そうとしてくるため、誤って教えてしまえば被害に遭う危険性が高いです。そのため、知人や家族から届いたDMに不審な点が見られる場合は返信せず、本人に直接連絡して確認を取るようにしましょう。
5. プライバシー設定を適切に行う
プライバシーやセキュリティに関する各種設定は適切に行いましょう。なぜなら、SNS はデフォルト状態だと個人情報が不特定多数のユーザーに公開されている可能性があるからです。個人を特定する情報が含まれてる場合もあるほか、メールアドレスの公開によってスパムや不正ログインに悪用されるリスクもあります。そのため、プライバシー設定は適切に管理を行うことをおすすめします。
6. 公共の場ではシークレットモードを使用する
カフェなど、公共の場でインターネットを使用する際は「シークレットモード」を使用しましょう。理由は、公共の場でサービスにログインしたまま席を離れると、誰かがデバイスを操作して個人情報を盗んだり、乗っ取られる危険性があるからです。そのため、検索履歴や閲覧履歴を記録しない「Chromeシークレットモード」などを使用してログイン情報を保持させないようにする必要があるのです。また、閲覧後はWebブラウザを必ず閉じておくことも忘れないようにしましょう。
最後に
SNS のハッキングは、普段から安易な行動を取らないようにするだけで十分防ぐことが可能です。外出先でインターネットを使用する際は、Safariプライベートブラウズなども活用して安全対策を心がけましょう。