東東京大会で共栄学園高校が東亜学園高校を下し春夏通じて初の甲子園出場を決め、49代表が決定し、幕を下ろした「第105回全校高校野球選手権記念大会」の地方大会。夏連覇を目指す宮城・仙台育英高校も順当に勝ち上がる一方で、高校最強投手・前田悠伍擁する大阪桐蔭高校は決勝戦で履正社高校に敗れ甲子園出場を逃しています。
8月3日に組み合わせ抽選会が行われ、6日に開幕。準々決勝以降は確実休養日を挟み、8月22日に決勝戦が予定されています。
少し木が早いかもしれませんが、大きな注目を集めているのが「今年のドラフト会議でどれだけの高校生が指名を受けるのか」ということでしょう。社会人野球も度会隆輝(ENEOS)や、大学生にも東都大学リーグで青山学院大学を17年振りの優勝に導いた常広羽也斗など多くの注目選手がいます。
そこで今回は豊作とも言われる今年のドラフト会議でドラフト指名が確実視される高校生4名をご紹介します!
【ドラフト 予想】ドラフト指名必至の高校生4名
2023年のドラフト 予想で指名が確実視されているのが
- 佐々木麟太郎(岩手・花巻東高校)
- 前田悠伍(大阪桐蔭高校)
- 真鍋慧(広島・広陵高校)
- 佐倉俠史朗(福岡・九州国際大学附属高校)
の4名です。「高校Big4」とも称され、1年時からすでにプロ注目選手としてメディアでも取り上げられてきた選手たちです。プロ志願届を出せばプロ野球ドラフト会議指名漏れはない選手たちでしょう。
佐々木麟太郎(岩手・花巻東高校)
佐々木麟太郎はメジャーリーガー大谷翔平、菊池雄星を輩出した花巻東高校の佐々木監督の息子で、高校通算140本塁打を記録するスラッガーです。身長183 cm、体重117kgと高校生離れした体格から放たれる打球はプロでも即通用するのではないかと期待を持たせるほどで、間違いなく2023年のドラフト会議のなかで社会人、大学生を含めても最注目の選手です。
ただしプロのスカウトはシビアな見方をしている方も少なくないようで、「高校生レベルの投手からいくら本塁打を打っても、速球に対応できなければプロでは通用しない。150キロ超えが珍しくなくなったプロでは時間がかかるのでは、という懸念がある。」とコメントをしている方もいます。甲子園で全国トップクラスの投手たちをどう打ち崩すのか、注目が集まっています。
前田悠伍(大阪桐蔭高校)
今年の甲子園の優勝候補に挙げられていた大阪桐蔭高校にあって別格の注目を集めてきたのが首相も務めた前田悠伍です。最速148キロのストレート、チェンジアップ、カーブ、スライダー、ツーシームを、緩急自在に投げわける投球術で凡打の山を築いてきました。この力がプロでどのくらい通用するのか、楽しみですよね。
1年秋、2年秋と明治神宮大会で優勝し、2年春の選抜を制しました。さらに昨年の夏の甲子園ではベスト8に入り、今春のセンバツはベスト4入りを経験してきました。全ての大会でエースナンバーではなかったもののエースとしてチームを牽引する投球を見せてきました。この「勝ち方を知っている」ことはプロの世界でも重宝されるでしょう。
真鍋慧(広島・広陵高校)
広陵のボンズこと真鍋慧もプロ注目のスラッガーです。身長189cm、体重91kgのがっしりした体から高校通算62本塁打を記録しています。高校での実績も十分で1年、2年時に明治神宮野球大会で準優勝、今春のセンバツでもベスト4入りしています。
本職は一塁手ですが、状況に応じて三塁手もこなす柔軟さを持ち合わせています。プロ入り後、一塁しか守れないとなると、外国人選手との戦いともなりますし、三塁の守備もそつなくこなすことができるようになるのは必須になりそうですね。
ともあれ、今大会でどれほどの結果を残すのか、それによってはドラフト1位での競合もあり得る逸材です。
佐倉俠史朗(福岡・九州国際大学附属高校)
高校通算本塁打数では佐々木、真鍋両選手には劣るものの、得点圏、ここぞというところでチームを救う一本を放つ勝負強さが魅力です。今期も主将としてチーム最多の10安打を記録し、2年連続甲子園出場に導きました。
現段階ではドラフト 予想は中、下位でしょうが、ドラフトで指名がかかることはほぼ間違いないでしょう。
最後に
今回は高校Big4としても注目を集め、ドラフト 予想される4名をまとめてご紹介してきました。どの選手も1年時から注目を集めており、しっかりと力をつけてきた選手たちなので甲子園に出場する3名はしっかりと結果を残し、上位指名を勝ち取ってもらいたいですね!